めぐり隊

旅とアウトドアを通して学んだこと記録し、配信していきます。

『4月から消防士になる人必見。』消防士5年目が教える、働き始める前に知っておくこと。

 

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今回は『4月から消防士になられる方』に是非読んでもらいたい内容です。

 

合格こそしたけど4月から何をするのか不安で悩んでいませんか?。

 

消防士って上下関係厳しそうだし、命を懸ける仕事だし、最近だとパワハラとかニュースで流れているし、大丈夫かなぁ~

 

と思っている方は少なからずいると思います。

 

そういう人に向けて、わたくし消防士5年目(まだまだ若手)のナッシーが知っておいたほうがいいなと思う心構えや資器材教えていきたいと思います。

 

 

消防の基礎知識

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消防士になると

消防署か分署に配属することになります。

 

勤務時間は,

am8:30~次の日のam8:30までの24時間です。

 

消防局によって違いはありますが、

2交代制か3交代制を採用しており

勤務を終えると、

その日は明け、次の日が休みとなり、

月に10回ほど出勤します。

 

消防署の中には役割が分担されていて、

指揮隊(青) 消防隊(青) 

救助隊(オレンジ) 救急隊(白)がいます。

 

1年目だと救急救命士の資格を持っていようと関係なく消防隊に配属となります。

 

よく筋トレをしているイメージを持たれますが、

出動がなくても業務や訓練、事務作業が多いため、全然できません。(笑)

 

 

基本中の基本だけどこれが一番大切な3つの心構え!

 

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ここからは現実的な話になります。

 

最初に言いますけど、

僕たち先輩や上司は1年目の子に教えたことは覚えてはほしいけどそんなに期待なんてしていませんし、

即戦力にしたいなんて大抵の人は思っていません。

 

1年目っていうだけで上司の視線は厳しくなります。

 

それは危険な現場に多く出動する仕事なので

少しの気のゆるみが怪我に繋がるという考え方なんでしょう。

 

3つの心構えは、あたりまえな内容なのですが

 

意外とこれができていない1年目の子って多いです。

 

①消防の挨拶

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消防は24時間勤務なので、

いくら朝早く出勤しても明けの部隊が仕事をしています。

配属先が分署ではなく消防署勤務になると

1当直で20人程度になります。

 

挨拶をするときは皆がいるまえで挨拶をし、

個人個人にも挨拶をするようにしましょう。

2回でも3回でも、「さっきお前あいさつしただろ」と言わせたら勝ちです。

 

いくらおっかない人でも、

ちゃんと挨拶できる奴だなと思ってくれます。

 

先輩に呼ばれたら返事をし小走りをしましょう。

歩いていると怒られることもあります。

 

 

②声さえ出てれば怒られない。

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これもとても重要です。

 

訓練をやり始めると

周りの先輩方の声の大きさに驚くことでしょう。

消防では、今自分がどういう活動をしているかを周りの人に知らせるという意味で

「〇〇実施中~」などと声に出して活動するという風習があります。

 

 例えばですが、靴紐を結んでいたら、「現在、靴紐結び中~」といった感じです。

 

 なのであっちこっちで声がしますが、この声に負けてはいけません。

 

 そしてこの言葉があってるのかなとか、不安に思う必要もありません。

 

 声の大きさだけ先輩よりも出しましょう。

 

そうすれば「〇〇君は全然できないけど声だけは出てるよな」

と1番愛されるポジションになれるでしょう。

 

これは(〇〇君は教えたこと覚えてるけど声出てないね」

よりも何倍もいいことです。

 

 最初にも言いましたが、

1年目は仕事ができることよりも、愛嬌や、やる気の方が大事なんです。

 

 

③先輩が荷物を持っていたらピンチでありチャンス

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この場面にはよく遭遇するでしょう。

 

先輩が荷物を持っていたらすぐに駆け寄って

「荷物持ちます」と言いに行きましょう。

先輩は態度には出しませんが

意外と駆け寄ってくれるのを待っています。

仮に断られても、自分「持ちます」 先輩「いや大丈夫だよ」

この一連のやり取りが非常に大切。めんどくさいですね。

 

 

覚えておきたい5つの消防資器材。

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消防士になる前に必ず使用する資器材を予習しておきましょう。

 

①ホース

 

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ホースは火災が発生したときに、消防車から火災が発生している場所まで水を通す道具です。

大きさが3種類あり(40mm、50mm、65mm)となります。

長さは20mあり、それを何本も繋げて使用します。

 

 

②筒先(つつさき)別名:管槍(かんそう)

 

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先ほど紹介したホースの先端に付け、ここで放水量を調整したり、噴霧や直線など形を変えたりします。

色々な種類がありますが、この写真のガンタイプノズルが最近の主流となっています。

 

 

③3連はしご

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救助活動で使用する資器材で、2階のベランダから侵入したいときなどに使用します。

この写真だと1番短い長さなので約3mですが、文字通り3段階になっており、伸ばすと約8.5mまで伸びます。

この3連はしごを活用して、様々な救助活動をします。

 

 

④防火衣

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消防士といえばお馴染みの服装ですよね。

火災出動するときは防火衣を着用することが義務付けられています。

この防火衣は1200℃の熱に17秒耐えられる仕様となっており、火災から隊員を守ってくれます。

 

⑤空気呼吸器

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これも火災出動するときに装着する資器材です。

屋内に侵入するときなど、普通に呼吸をすると一酸化炭素中毒になってしまうため、これを使用します。

呼吸する量にもよりますが、約20分ほど吸い続けることができ、残量が少なくなると警報音が鳴る仕組みになっています。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

これから消防士になるみなさんを多少びびらせてしまったかもしれませんが、

どんなに優秀で仕事ができる先輩消防士も、

若手のころは散々怒られてきたはずです。

怒鳴られても、みんな通る道と思って

前向きに思ってください。

慣れればとてもやりがいがあり、人を助けることができる素敵な仕事です。

 

これからの長い消防人生の最初の一歩として

少しでも参考になったなと思っていただけたら幸いです。

がんばってください。